ルーマニア概要と紹介

Romania
 


ルーマニアの位置

 中欧で唯一ラテン民族の血筋を引いている。人々は陽気で明るく、開放的であたたかい国民性を持つ。
 国土の中央にあるトランシルヴァニア盆地を囲んでカルパチア山脈、アプセニ山脈が連なり、その周りには平原が広がっている。セルビアからブルガリア国境に沿って流れるドナウ川は、ルーマニア東部で黒海に流れ込む。
 ドナウ川の北に広がる大平原がワラキア地方で、「ルーマニア人の土地」を意味する「ツァラ・ロムネスケア」と呼ばれ、ルーマニアにとっては大切な場所と考えられてる。ワラキア地方の元になったのは、中世に生まれたワラキア公国。南のオスマン朝、北のポーランド王国やハンガリー王国、のちのハプスブルグ帝国やロシア帝国など数々の強国に翻弄されながらも、独自の文化を守り続け、現在のルーマニアの礎になった。
 第2次世界大戦後は、チャウシェスク独裁の舞台になり、共産化、都市計画の名のもとに歴史的な建造物が破壊された。
 ルーマニアは中世と現代が混在している。町をちょっと離れれば、荷馬車がわらを運び、犬を連れた羊飼いが羊を追う風景が広がり、古くからのしきたりや、習慣が守り続けられている。トランシルヴァニア地方には、ドラキュラ城のモデルになったブラン城や、かつてルーマニア王の夏の離宮だったペレシュ城があり、各都市は今も中世の古い町並みが息づいている。
 一方、黒海沿岸はリゾート地としてにぎわい、細かい白浜、遠浅の海岸を目当てに夏には200万人の人々が訪れる。黒海の泥が美容によいとされている。黒海沿岸北部には、ヨーロッパ最大の湿原地帯のドナウデルタがある。クルーズなどで、多様で濃密な自然観測ができる。
ルーマニアはアンチ・エイジング(老化防止)の先進国で、治療としてアンチ・エイジングを行こなわれている。


 

ルーマニア地図
ルーマニアの紹介
音楽
ルーマニア民族舞曲
バルトーク(1988~1945)作曲
リリー・クラウス演奏

バルトーク(1988~1945)
ハンガリー領トランシルヴァニア出身。クラシック音楽の作曲家、ピアノ演奏家、民族音楽の研究家。

アマゾンで購入。


ルーマニアの風
ヴァイオリン:ホンティラ・クラヴティク
ピアノ:竹内祥子
トランシルヴァニア交響楽団


2002年5月に来日。
姫路のコンサートに行った時に購入。






望郷のバラード
天満敦子

2001年、神戸の松方ホールのコンサートで購入。
その時まで「望郷のバラード」について何も知らなかった。

ポルムベスク作曲、望郷のバラードについて
(CD解説より)
1977年の冬、外交官岡田眞樹は、ドイツのある町で、哀感に満ちた楽の音を耳にした。感動の思いを伝えるために楽屋を訪れた岡田に、奏者は、イオン・ヴェレシュと名乗り、自分はチャウシェスク政権に追われた亡命ルーマニア人で、ひとりヴァイオリンを友として漂泊の旅をつづけていると語った。
ふたりは再会を約して別れたが、果たしたのは8年後、ヴェレシュが仮寓を設けたスイスの寒村でである。
放浪の楽師は、その夜、岡田に一枚の楽譜を託し、「訪ねること叶わぬあなたの祖国、日本に紹介していただけませんか」と依頼した。曲名は「バラーダ」(詩曲)、作曲家は19世紀後半、オーストリア・ハンガリー帝国の圧制に抗し、夭折したルーマニアの国民的音楽家チプリアン・ポルムベスク。8年前に魅せられた曲である。楽人は譜面を楽器ケースに忍ばせ、毎夜弾いては故郷を偲んでいたのである。
この曲にふさわしい奏者に出会うことができず、数年の歳月が流れた。1992年の秋、東欧出張旅行中に文化使節としてルーマニアを訪ねていた、天満敦子のコンサートに招かれた。現地の聴衆を熱狂の渦に巻き込んだ天満敦子の快演に感動し、直ちに「バラーダ」の日本初演の依頼、承諾を得た。
邦名を「望郷のバラード」とされたこの名曲は、当夜の初演を前にCD化され、大ベストセラーになった。
喜びを伝えるべく、楽人イオン・ヴェレシュの行方を追ったが、消息は絶え、知るものはいなかった。

彫刻
接吻
コンスタンティン・ブラックシーン

ルーマニア出身の20世紀を代表する彫刻家。
2007年の京都のフィラデルフィア美術展で、
作品を見て気に入っている。
書籍

歴史本     

ルーマニア史
ジョルジュ・カステラン、萩原 直

バルカン半島北辺に位置し黒海を臨むルーマニアは、近隣の多様な文化の影響を受け、近世以降は大国の政治的脅威に絶えずさらされてきた。本書は、今また少数民族問題など多くの難問に直面するこの「ラテン的」国家の貴重な通史である。筆者による、チャウシェスク独裁政権崩壊後の現代史補遺を付す。
夫が購入。


歴史本

バルカンの歴史
柴 宜弘

バルカン半島の歴史のヴィジュアル本。
夫が購入。

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