シギショアラ

世界遺産の中世の町並み
Sighisoara / Sighişoara

 
 旧市街への道
ブカレストから北西約300km、ブラショフから120kmの位置する、トランシルヴァニアの中心に位置する町。シギショアラ市には旧市街と新開地の、2つの街がある。中心部が中世のまま残っているので、ユネスコの世界遺産に指定されている。
1191年にハンガリークラウス王の命で、ザクセン人が入植したことで、町の歴史は始まる。15~16世紀の繁栄の絶頂期には、16のギルド(職人組合)を持つ城塞都市だった。城壁には14の塔(現在は9つ)があり、それぞれギルド組合の名前がつけられている。王は居なくて、ギルドが行政を行っていた。
ヴラド・ツェペシュ領主(ドラキュラのモデル)の生家がある。1431~1435年、彼はムンテニア国を統治してたが、実家はシギショアラだった。その他にも聖ニコラエ教会、ドミニカン修道院など、歴史文化を伝えるとても貴重な建築物が残っている。

 シギショアラの町
 時計塔
  内部は博物館
 ヴラド・ツェペシュの生家
  現在はレストラン
2008年6月 
ブラショフから、シギショアラに着いた。道中トランシルヴァニアの緑いっぱいの山々、小さな村などを見たが、美しい風景だった。
シギショアラでは、旧市街の観光をした。町の入口の側にある時計台の中の博物館、武器博物館、拷問部屋を見学した。博物館では、ローマ時代以前の展示物や、各ギルドのマークや、所有品などを見た。最上階では外に出て、町の風景を四方に見た。拷問部屋は天井が高く暗くて、どくとくの雰囲気があり、拷問の方法が書いてあった。
丘の上にある教会や、学校へ行くための階段に屋根が付いている。階段は上らなかったが入口まで行った。
屋根のある階段         
丘の上は学校、教会がある 
 
武器博物館  
 時計塔の上から 城壁の外の町並み
 時計塔の上から 山上の教会
 時計塔の上から ヴラド・ツェペシュの生家
買い物
ヴラド・ツェペシュ(ドラキュラのモデル)の生家は、レストランになっている。そのレストランの壁に沿って商品を並べている露店で、ドラキュラ伯の壁かざりを買った。
ルーマニアのお酒で、スモモの蒸留酒「ツイカ」を試飲したらおいしかったので、3本買った。


ドラキュラ伯の壁かざり


スモモの蒸留酒 ツイカ
エピソード
「ちょうちょ、ちょうちょ」
ドラクルの家の前で突然、「ちょうちょ、ちょうちょ、なのはにとまれ」と、歌う声がした。坂の上に中世の衣装を着た3人が、太鼓をたたきながら歌っている。びっくりして聞いていたが、歌が終わり、あわてて拍手をした。遠目から見て、私達が日本人とどうしてわかったのがが不思議だった。が、ガイドを見てわかったのだろう。この方々は市の職員だそうだ。次はイスラエルのグループを見つけて歌った。本当によくわかるものだ。
日本に帰ってから、NHKの「世界ふれあい街歩き」という番組でシギショアラを紹介していた。赤い帽子をかぶった男性がインタビューに応えていて、本業は美術の先生で、1年半で55カ国の歌を覚えたとのこと。情熱があるから、できたそうだ。夫が見て喜んでいた。

赤帽の男性が太鼓をたたき歌う
 イスラエルのグループに歌っている。
  ガイドがおしえてくれた。
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